ハワイ アロハ
カメハメハ1世像(オアフ島) (2011.05撮影)
ハワイに関する歌でよく知られている曲に「憧れのハワイ航路」、「小さな竹の橋で」、「珊瑚礁の彼方に」、「カイマナヒラ」、「ブルー・ハワイ」、「真珠貝の歌」等がありますが、多くの人がすぐ思い出すハワイの歌は多分「アロハ・オエ」ではないでしようか。
この歌は広く知られ親しまれていますが、もう一曲、この上なく美しくきれいなハワイの歌に「Hawaii Aloha」があります。
この曲はハワイアンソング、ハワイの民謡、伝統曲などと紹介されることもありますが、アメリカ本土からハワイ島、ワイメアのキリスト教宣教師としてハワイに生涯を捧げたロレンツォ・リヨン(Lorenzo Lyons、1807-1886)が、ジェイムズ・マクグラナハン(James McGranahan、1840-1907)の作曲した賛美歌 I left it all with Jesus. にカメハメハ4世の命でハワイ語の歌詞をつけたもので、ハワイ州の州歌ともなりました。因みに現在のハワイ州歌は「ハワイ・ポノイ」という歌ですが私は断然「ハワイ アロハ」の方が好きです。
Lorenzo Lyons James McGranahan
歌詞の内容は、以下のとおりハワイの人々の尊厳とハワイの地への敬愛が込められています。
ハワイよ 私の生まれ故郷よ
わが祖国はここに
私は貴方の天国の繁栄を心から祝う
おゝハワイ 愛する国
ここハワイの若さを楽しもう
祝え 祝え
穏やかな風が吹く 吹いている
いつも愛を ハワイのために
語りかけよう 貴方の天国の神々に
貴方の愛する大勢の国民 ハワイよ
天界から驚くばかりの光が
おゝハワイ 愛する国
神よ 貴方にご加護を
ここに貴方の愛の峰々
永遠に輝く貴方の小川
美しい花の貴方の多くの花園よ
(参考文献:Hula ハワイの風にのせて/鳥山親雄著)
ハワイの人がイベントなどで一堂に会したとき決まって最後に皆で歌う、ハワイの人なら誰もが知っているハワイを讃える素晴らしい歌で、日本人の心にも響くものがあります。