マイ音楽CDを作ろう
マンドリンやギターを弾くことや聴くことを趣味にしている人は、これらの楽器の独奏やアンサンブル、オーケストラの演奏をCDにしていつでも好きなときに聴きたい、あるいはマンドリンやギターの曲でなくても自分の気に入った歌や曲ばかりを集めて1枚のCDにしたい、ということがあると思います。
パソコン(以下PC)とプリンタを使って比較的簡単に自分でCDを作ることができます。
市販のCDと違って世界に1枚しかないマイ音楽CDを作るのはとても楽しいことです。
CDはDVDに比べて映像がない分より簡単に作ることができます。
人それぞれ作り方は違うと思いますが、私のやり方をここにまとめてご紹介したいと思います。
プロが作るような高音質で、あるいはCD売り場にある商品のようにとびきりきれいな印刷には仕上がらないかも知れません。
しかし温かみのあるオンリーワンのCDを作れるのが何より手作りの魅力です。
簡単とは言っても作り上げるまでそれなりの知識と手間と時間はかかりますが、完成品を想像しながら作る過程も楽しんでいただけたらと思います。
以下の内容は小生のブログ「QAZのつれづれ日記」の下記記事をベースに加筆編集してまとめたものです。
・音楽ファイルの変換 (2011.11.14)
・マイ音楽CDの作り方 (2012.03.26)
・マイ音楽CDの作り方(つづき) (2012.04.01)
・マイ音楽CD作りの便利グッズ (2013.03.09)
ここでは自分のWindows版PCとプリンタを使って自分で聴いて楽しむマイ音楽CDを作る場合 (私的使用のための複製) を対象に話しを進めたいと思います。
私の経験からできるだけかゆい所に手の届く内容となるよう心がけましたが、何分にも広範囲な内容をすべて網羅して詳しく書き切れてはいないかも知れません。
足りない部分はネット等で補っていただければと思います。
また、記述が古かったり勘違いから誤った記述があるやも知れません。
識者の方々のご指摘をいただければ幸いです。
[目 次] (青色文字の項目にはリンクが貼られています)
(1) CDの種類
(2) 音楽用かデータ用か
(3) CDの容量
(4) CDの記録速度
(5) レーベル印刷する場合
(6) CDメーカー
(7) CD収納ケース
(1) 音楽ファイルの分離
(2) 無音区間の削除
(3) 音量の統一
4 レーベル面の印刷
***
まず何はともあれカラのCDを買ってきて準備しなくてはなりません。
どんなCDを用意するか、考えなければならないことは意外とたくさんあります。
(1) CDの種類
CDには大別してCD-R (Recordable)とCD-RW (ReWritable)があります。
CD-Rは一度だけ書き込みができ、書き換えや消去はできません。
ただしファイナライズという最終処理を行っていなければあとから空いている残りのスペースに追記することは可能です。
(注)
・書き込みソフトによってはデフォルトで自動的にファイナライズする設定になっ
ている場合があります。
もちろん書き込み前に手動でこの設定を解除することも可能です。
・書き込み後ファイナライズしたCDのファイナライズを解除することはできませ
ん。
・ファイナライズしなくても書き込みをした自分のPCでの再生は可能ですが、自
分のPC以外のCDレコーダ等で再生する場合再生を確実にするためファイナライ
ズしておくことが推奨されています。
一方CD-RWは自由に何度でも書き込み・消去ができる書き換え可能なCDです。
書き換えは1,000回程度できる仕様になっていますので、事実上書き換えの回数は気にする必要はありません。
ファイナライズしたCD-RWはディスクの内容を完全削除すると新たにデータを書き込めるようになります。
CD-RよりCD-RWの方が高価です。
通常は一度作ればあとで書き換えたりすることはほとんどないでしょうからCD-Rを使用することで構いませんが、初めてCDを作る場合は何度失敗してもやり直しのきくCD-RWを練習・試作用に1枚用意しておくと非常に便利です。
CD-RWで何度でも試して内容を試聴確認してから最終的にCD-Rにその内容を移せばいいわけですから失敗したCD-Rの山を築かずに済みます。
(2) 音楽用かデータ用か
CD(CD-R、CD-RWとも)には音楽用とデータ用があり、販売されているCDの外装フィルムに小さく表記されています。
音楽用は私的録音補償金(著作権料)が付加されている分若干高価です。
音楽CDをPCで作る場合音楽用、データ用どちらのCDでも作成できます。
ただし自分のPC以外の例えばCDレコーダ等で再生する場合、再生機器によってはデータ用CDでは再生できない場合があります。
因みに音楽ではなくデータをCDに書き込む場合も音楽用、データ用どちらのCDでも作成できます。
音楽用とデータ用で音質に微妙な差があると言う人もいます。
私は気にしませんが、気になる方はネットで調べてみてください。
(3) CDの容量
音楽用でもデータ用でもCD(CD-R、CD-RWとも)には650MB(74分)用と700MB(80分)用の2種類があり、これも販売されているCDの外装フィルムに書かれています。
楽曲の演奏時間の合計がこの容量を超えると1枚のCDには収容しきれません。
往々にして650MB(74分)用より容量の大きい700MB(80分)用の方が安価な場合があります。
楽曲の収録時間(分)や必要容量(MB)が不明である場合は迷わず700MB(80分)用を購入しておけば良いでしょう。
なぜ650MBと74分、あるいは700MBと80分という違った容量の呼び方があるのかは後述します。
なおCDより格段に容量の大きいDVD-R、DVD-RW(一層4.7GB~二層8.5GB)やブルーレイディスクBD-R、BD-RE(一層25GB~四層128GB)にも音楽を収容することができますがここではCDに限定して話を進めたいと思います。
(4) CDの記録速度
CDの記録速度はPCのCDドライブの仕様に合わせます。
CDの記録速度も販売されているCDの外装フィルムに書かれています。
私のPCの場合、CDドライブの書き込み速度の仕様はCD-Rの場合最大24倍速ですので、これと同等(かそれ以上)の速度で書き込めるCDを選びます。
CDのライティングソフトはデフォルトでドライブとメディアの組み合わせから使用可能な最高速度に自動設定して書込みを実行しますので通常は書き込み速度を気にする必要はありませんし、もし書き込み中にエラーが発生するような場合には、ライティングソフトは書き込み速度を下げて実行できるようマニュアルで速度を設定することも可能になっています。
CDの書き込み速度をどう設定すればエラーの少ない書き込みができるかネットにいろいろ出ていますので気になる方は参照してみてください。
(5) レーベル印刷する場合
レーベル (label) とはレコード盤面中央部に貼付されている曲名、演奏者、レコード会社名などが記載されたラベル紙のことですが、CDの場合レーベル専用の丸いシールに印刷してCD盤面に貼り付ける方法はCDをスロットインタイプのドライブに出し入れするときに引っかかって故障の原因になる可能性がありますので、直接盤面に印刷する方法が強く推奨されています。
曲名などはCDジャケットの方に印刷することにしてレーベルには何も印刷しないという方法もありますが、せっかく趣味で作るのですからレーベル面の印刷(ラベル印刷)もぜひやってみたいものです。
各社のインクジェットプリンタはCDのレーベル面に直接印刷が可能なレーベルプリント機能のある機種を揃えています。
そこでCDもインクジェットプリンタ対応と書かれたCD(プリンタブルCD)を選びます。
購入するCDのレーベル面の色は、デザインの自由度が高い白色(無地)のものが良いでしょう。
楽器店やCD店で売っている音楽CDのように大量生産に適したプレスの場合はシルクスクリーン印刷やオフセット印刷によりレーベル面がツルツルとして非常に光沢があり画像の解像度も高いですが、インクジェット印刷の場合は原理的に面がザラザラしていませんとインクが乗らず乾きも悪くなりますので、プレス製品と比べますとどうしても光沢性に欠け解像度もそれなりであることは否めません。
この点、インクジェットプリンタ対応ながら少しでも高級感を出すため多色印刷には不向きですがレーベル面をシルバー色としたCDや、少々高価にはなりますがレーベル面の写真画像の光沢性と耐水性を高めたCDも商品化されています。
レーベル面の印刷エリアはスタンダード(ノーマル)タイプと全面(ワイド)タイプのものがありますので、中心の穴近くまで広く印刷できる全面タイプのものが画像や曲名などの文字が広範囲に描けて便利です。
因みにレーベル印刷スペースの外円の直径は116cm、スタンダード(ノーマル)タイプの内円の直径は46cm、全面(ワイド)タイプの内円の直径は23cmですから、全面(ワイド)タイプの方がスタンダード(ノーマル)タイプに比べて約14%印刷面積が広くなる計算です。
CDにレーベル印刷した場合図柄の位置がずれてCDを無駄にしてしまうことがあります。
CDと同じ大きさと厚みを有し両面に印刷可能な手軽で便利な試し刷り用紙も売られており、CDより安価で経済的です。
(6) CDメーカー
CD-Rは太陽誘電が開発、現在国内で製造している唯一のメーカーで、国産メーカー各社にOEM供給しています。
国産CD-Rメーカーには太陽誘電のほかビクター、TDK、ソニー、三菱化学メディア、日立マクセルなど、CD-RWはTDK、ソニー、三菱化学メディア、日立マクセルなどがあります。
安価な外国製品は一般に品質が劣りますので避けた方が無難です。
CDとPCには相性があるという人もいます。
私は気にしませんが、どのメーカーのCDが良いか気になる方はネットを参照してみてください。
(7) CD収納ケース
CDの収納ケースには紙製、布製、プラスティック製などがあります。
CDは傷つきやすく、強度的にも弱いですからプラスティック製が望まれます。
プラスティックケース(プラケース)には5ミリ厚のスリムケース、10ミリ厚のジュエルケース、CD2枚以上収納可能なマルチケースなどがあります。
色はホワイト、ブラック、クリアー(透明色)などがありますので用途、好みで選びます。
個装が不要な場合は多数のCDをまとめて収納できるスピンドルケース(バルクケース)などもあります。
マイ音楽CDを作るための元の音楽ファイルがPCに保存してあるWAVファイルやmp3ファイルなどの場合、CDを心地良く聴くためにはCDを作る前にいくつか準備しておくことがあります。
まず元の音楽ファイルの曲中に雑音、異音や音切れなどCDとしてふさわしくないものはないか1曲1曲最後まで聴いてチェックしておきます。
その上でSoundEngineなどのフリーソフトを使って次の3つのことについて必要に応じて編集を行います。
(1) 音楽ファイルの分離
複数の曲が1つのファイルになっている場合は1曲ごと分離し、1曲1曲独立したファイルにしておきます。
(2) 無音区間の削除
1曲ごと曲の先頭と末尾に長い無音区間がある場合はこれを削除しておきます。
(3) 音量の統一
ファイルごとの音量に不均衡がある場合は音量を揃えておきます。
音量はピーク値を揃える「ノーマライズ」と平均音量を揃える「オートマキシマイズ」があり、どちらを採用するか一長一短です。
「ノーマライズ」では音が割れたり歪まない範囲で各曲の音量を最大にできますが突発的ピークが存在する場合あまり音量を上げることができず全体の音量が小さくなる傾向があり、また「オートマキシマイズ」では音は大きくなりますがピークが存在する部分で音割れが発生する可能性があります。
このあたりの詳しい情報が必要な場合はネットなどを参照してください。
以上の編集を済ませたファイルをCDに書き込む曲順にPC上できちんと揃えておきます。
そして曲の総演奏時間や容量がCDの仕様を超えていないか再確認しておきます。
正常に書き込めたと思ってもCDを再生して確認するまではPC内の音源ファイルは早まって削除したりしないで残しておきます。
いよいよ話が核心に入ってきました。
実はこの部分が一番頭の混乱するところですのでできるだけ詳しくわかりやすく書いてみます。
1の(2)項で音楽用かデータ用かについて書きましたがこれはCDを購入するときのCDの種類の話で、ここで言う音楽CDかデータCDかは購入したCDに音楽を書き込む(CDを作る)ときの話であり全く別の話です。
作成するCDには音楽CDとデータCDがあり、PCではどちらのCDを作成しても音楽を再生できますがデータCD はPCでは再生できてもPC以外のCDプレイヤーなどでは再生できません。
音楽用CD、データ用CDどちらのCDを購入しても音楽CD、データCDどちらでも作ることができます。
初めてCDを作るとき、誤ってCDプレイヤーにかからないデータCDを作ってしまって失敗することが往々にしてあります。
後述しますがデータCDはPCでしか聴けない反面、音楽CDにはない大きな利点があります。
まずは音楽CDの作り方です。
音楽CDを作るにはライティングソフトが必要です。
有料のもの、フリーソフト等いろいろありますが、PCにプリインストールされている場合が多いと思いますので、それを使うのが一番便利かと思います。
PC付属の音楽再生ソフト、Microsoft社のWindows Media Playerもライティングソフトとして使うことができます。
あらかじめPC内にマイ音楽CDに収録したいWAV、mp3等の音楽ファイルがある場合は、ライティングソフトでこれら音楽ファイルをCD-DA形式の音楽ファイルに変換してカラのCDに書き込みます。
次に音楽CDから気に入った楽曲を集めてマイ音楽CDを作る場合です。
PCでは音楽CDのファイルは拡張子cdaのファイルとして認識、表示されます。
cdaはCDの各オーディオトラック(チャンネル)を示す拡張子で、楽曲の中身自体ではなくCD内の音声トラック情報を表しているに過ぎません。
CD作りに慣れていない頃このcdaファイルをカラのCDにコピペして楽曲を書き込んだつもりになっていましたが、これでは再生しても楽曲は鳴らず失敗したCD-Rを作っただけでした。
ライティングソフトには通常CDリッパーとして音楽CDからPCに保存できるWAV、WMAファイル等を生成するリッピング機能が備わっています。
音楽CDの楽曲をCDリッパーでいったんWAV、WMA等のファイルに変換してPCに取り込んだのち、そのWAV、WMA等のファイルをライティングソフトでカラのCDにCD-DA規格で書き込むという手順になります。
この場合WAV、WMAファイル等は仲介役、いわば副産物として生成されるものですからCDに書き込んだあとは用済みですのでPCから削除しても問題ありませんが、CDを紛失したり破損してしまった場合のバックアップ音源としてPCに保存しておくのも意味あることと思います。
(注)
・WAV:音楽等のアナログ信号をリニアPCMでデジタル化した非圧縮ファ
イル、拡張子
・WMA:音楽等のアナログ信号をデジタル化した可逆圧縮ファイル、拡張
子
・mp3:音楽等のアナログ信号をデジタル化した非可逆圧縮ファイル、拡
張子
・CD-DA:音楽等のアナログ信号を非圧縮のリニアPCMでデジタル化して
CDに収める規格、拡張子はcda
mp3は圧縮する分容量は小さくなりますが音質は非圧縮ファイルに比べて劣ります。
mp3をCD-DAに変換しても音質はmp3レベルのまま変わりません。
WAV、WMA、mp3、CD-DAの音質についての詳細はネット等を参照ください。
音楽CDでは1枚のCDに最大80分収納できます。
デジタル信号を扱っているのになぜ収容能力をアナログ的な「分」で表現できるのかちょっと不思議ですが、アナログ信号の楽曲を圧縮せず同じ時間かけてリニアPCMでデジタル化するため、あたかも1枚のアナログレコードに何曲収容可能かを考えるのと同様、収容能力を時間感覚でとらえることができます。
次にデータCDの作り方です。
CDにはバックアップ用などのためWordで作成した貴重な文書や写真などのファイルをデジタルデータとして書き込んで保存しておくことができます。
このとき作成されるのがデータCDです。
まったく同じようにWAV、mp3等の音楽ファイルをCD-DAに変換することなくそのままWord文書や写真などのファイルと同様CDに保存すればデータCDになります。
ライティングソフトにはたいてい音楽CDを作るかデータCDを作るか選択できるようになっていますのでライティングソフトを使ってデータCDを作ることもできます。
しかしWord文書や写真などのファイルをCDに保存するときわざわざライティングソフトなど使うことなく単に元のファイルをコピペしてカラのCDに貼り付ければ済むのと同様WAV、mp3等の音楽ファイルもまったく同じ操作でカラのCDに貼り付けるだけでデータCDができます。
音楽CDはライティングソフトがなくては作れませんが、マイ音楽CDをデータCDとして作る場合ライティングソフトは必須ではありません。
データCDでは1枚のCDに最大700MB収納できます。
私のPCに保存しています映画音楽ファイル「太陽がいっぱい」(ニーノ・ロータ作曲)を例にして音楽CDとデータCDを作った場合の評価を比較してみます。
このファイルはWAVで38.8MB、ビットレート128kbpsのmp3に圧縮変換しますと3.51MBになります。
演奏時間は3分51秒(3.85分)です。
収容可能曲数とは同じ容量、演奏時間の楽曲を1枚のCDに何曲収容できるか、汎用性とは自分のPC以外のCDプレイヤーなどでも再生可能かどうかの評価です。
この表からmp3でデータCDを作れば音楽CDの概略10倍程度の曲を収容できる利点のあることがわかります。
ビットレート128kbpsのmp3の音質はWAVやCD-DAと詳細に聴き比べれば劣りますが、音楽として普通に聴く分には何ら問題のない品質と考えます。
音質比較についての情報はネットに詳しいです。
プリンタにはCDの盤面に直接印刷できる機能が備わっている機種がありますし、そのようなプリンタにはCD印刷のためのアプリケーションソフト(CDダイレクトプリントソフト)も付属しています。
CDダイレクトプリントソフトを使用する際、1の(5)項に書きましたようにインクジェットプリンタ対応CDのレーベル面の印刷エリア内径には2種類ありますのでソフトでの内径の指定を間違わないようにします。
レーベル面の印刷は通常背景となる画像と曲名などの文字から構成されますが、文字が読みにくくならないように背景画像をあまり濃くしないこと、逆に薄くしすぎると何の絵だかわからなくなってしまいます。
背景画像の色が文字の色に近いとやはり文字が読みにくくなってしまいます。
背景画像にあまり濃淡の激しいもの、多色なのもは避けたほうが無難でしょう。
文字が読みにくい場合文字を縁取りすることも効果的です。
刷り上がった色合いがPC画面で見た色と微妙に違うこともよくあります。
全体的にはあまり込み入ったデザインにしないですっきりした印象に仕上げる方がうまくゆくように思います。
CDが完成すればマイ音楽CD作りも最終段階、いよいよ仕上げのジャケット作りです。
CDジャケットはフロントジャケット、リアジャケット(バックインレイ)、キャップ(帯)の3つから構成されています。
スリムケースにはリアジャケットはありません。
CDジャケットの制作は凝ればキリがないですが、私はフロントジャケットについて表面のデザインとその裏面に載せる曲目などを幅250mm、高さ120mmの枠に左右並べて一度に印刷して二つ折りにして使用するという簡単な方法にしています。
リアジャケット、キャップは制作していません。
あらかじめワードでこの寸法の枠を点線で作っておいて、幅250mmのうち左側の幅125mmの部分を表面用、右側の残り125mmの部分をその裏面用に使用します。
裏面の文字の印刷範囲について、文字がCDケースの蓋の裏面にある4つのツメの部分にかかって読みにくくならないよう上下に余裕をとって収めます。
印刷用紙は分厚すぎず薄すぎず、写真画質で高品位に印刷できるキャノン写真用紙、光沢A4 100枚入りを使用しています。
印刷するときプリンタのプロパティで用紙の種類を「写真用紙光沢」に、印刷品質を「きれい」に設定します。
日頃からCDジャケットやレーベルに使えそうな画像を集めておくのも楽しいと思います。
レコードをCD化する場合、レコードジャケットをそのまま縮小してCDジャケットのデザインに用いれば、あたかもレコードを小型にしたような感じに仕上げることができます。
A4光沢用紙に印刷したあと点線枠に沿ってジャケットの寸法に切り抜く道具には、はさみではなく美しく仕上げるための必需品、次の3点セットを使います。
・カッターナイフ
・カッティング定規(定規の端にステンレス製の金棒をはめ込んだ定規)
・カッティングマット(カッターナイフを使うときのゴム製下敷き)
二つ折りにするため、中央の折り目に軽くナイフで筋を入れておくと仕上がりがきれいですが、あまり力を入れ過ぎると真っ二つに切れて分かれてしまいます。
二つ折りにしたとき、一分の狂いもなく表裏がピッタリ重なるように仕上がれば、いい仕事をしたことになります。
イタリアでのマンドリン公演の現地録音のCDなどはとても記念になります。
こうしてたくさんのマイ音楽CDを作ってきました。
上の写真は制作したマイ音楽CDの一例です。