旅行雑記

   

 


ここでは旅行記に関連した記事をブログから拾って載せています。

 

[目 次] (青色文字の項目にはリンクが貼られています) 

1 旅行の楽しさ (20110401のブログを編集)

2 海外旅行のために(1)-メモの準備 (20130919のブログを編集)

3 海外旅行のために(2)-旅行保険について (20130924のブログを編集)

4 スーツケースの買い替え (20160609のブログを編集)

5 パスポートの切替 (20180220のブログを編集)

 

 

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1 旅行の楽しさ

 

知らない土地に行くことはそれだけで楽しいことです。

 

私は神戸生まれで、小さい頃は東京などという所は一生のうちに行けるかどうかもわからない遠い所と思っていました。それが修学旅行で東京に行くことになり、そのうち四国、九州といった島へも旅行しましたが、就職で上京してからも北海道、沖縄はずっと未踏のままでした。

 

出張で空路北海道に初めて降り立ったときは、とうとう北の果て、蝦夷の地まで来たという感慨がありました。沖縄や沖縄離島に至ってはごくごく最近やっとツァーで踏破したばかりです。

 

海外はイタリア、フランス、ドイツ、イギリス、スウェーデン等欧州各国を巡る視察の旅で、ヴェネツィアの土を踏んだのが最初でした。地球上にはこんなにも美しい場所があるのかと言葉では言い表せないほどの感激でした。見るもの聞くものみんな新鮮で、仕事そっちのけ?で名所旧跡を見て歩きました。

 

 

このホテルはそのとき生まれて初めて泊まった外国のホテル、サン・マルコ広場近くのBAUER GRUNWALDです。

 

この感激を家族にもと、以来公私あわせて40回近く海外に旅をし、旅行は私の趣味の一つとして大きな存在となりました。よく「どこが一番良かった?」と聞かれますが答えるのに困る質問です。旅行の目的にもよります。一般的には自然はアメリカ、カナダ、オーストラリア、北欧などなど、建物や美術は断然ヨーロッパ、手軽な食べ歩きや休養にはハワイやアジアといったところでしょうか。私はこのどれもが好きですから行く場所にあまり選り好みがありません。

 

旅行のスタイルも昔と今では大分変わってきているように思います。最近は海外旅行の定番であった洋酒を買いあさるような光景はほとんど見られないですし、ひところ流行ったウェストポーチを身につけている人もどういうわけかあまり見かけなくなりました。デジカメの動画機能が向上したからでしょうか、ビデオ撮影する人もめっきり少なくなってしまいました。

  

まだまだ行ってみたいところはたくさんありますし、海外移住や豪華客船のクルーズとまでゆかなくても、ツァーばかりでなく1ヶ月以内のロングステイなど経験してみたいことの一つです。

 

2 海外旅行のために(1)-メモの準備

 

海外旅行ではいつどこでどんなアクシデントに遭うかもわかりません。

トルコのカッパドキアで女子大生が死傷した痛ましい事件が報じられています。

物を盗られた、壊れた、大怪我をした、その他いろんなケースに少しでも迅速にまた適切に対応できるよう私はいつも旅行前に次のような事項を記載したメモを準備しています。

 

(1) 自分のことを他人に知らせるために

 自分で言葉が発せられない事態になってしまったとき他人にこのメモを見ても

 らえば自分がどこの誰だかわかるようにしておく。

・国籍、氏名、性別、生年月日、血液型、現住所、電話、本籍、親戚・家族・友

 人などの緊急連絡先、パスポート番号

 これらを英語で記しておきます。

 電話番号は旅先の国から日本に直接すぐ掛けられるように国際電話識別番号か

 ら順に記しておきます。

以下は自分のためのメモです。

(2) 緊急に連絡を取りたいことが発生した場合に備えて

・添乗員の名前と携帯番号

・在外公館の電話番号など

 添乗員の名前と携帯番号が事前にわからない場合は空欄にしておき旅行が始ま

 って早い時期に忘れず聞き出して記入しておきます。

 在外公館の電話番号などはガイドブックにも記載されていますが、いつもガイ

 ドブックを持って出歩くとは限りません。

(3) クレジットカードに関して

・紛失・盗難時に備えてカード番号、紛失時の連絡先電話番号

・カード付帯旅行保険の請求事案が発生した場合に備えて請求先電話番号

 電話番号は24時間年中無休のコレクトコールでかかる番号を控えておきます。

 カードの暗証番号はもし書いておくとしても同じ場所には書かないようにしま

 す。

(4) 街なかで迷子になって添乗員と連絡がつかない場合に備えて

・宿泊ホテルの名前と電話番号

 ホテル名は原語で書いておくとタクシー運転手にそのまま見せてホテルまで連

 れて行ってもらうことができます。

(5) スーツケースに関するトラブルに備えて

 空港のバゲージクレームで荷物が出てこなかったり、盗難に遭った場合に備え

 て

・スーツケースの寸法、メーカー、色

 あずき色なんて場合はとっさに英語でも言えるよう英語名もメモしておきま

 す。

(6) その他必要に応じて

 

これらの内容は個人情報であり、他人に知れてまずい場合もないとは言い切れません。

しかし一方で単独行動をしていて大怪我をしてしまい意識がないとき病院や警察が身内に緊急に連絡を取りたい場合などには身元がわかる情報として大いに助かるでしょう。

個人を特定できる情報を持ち歩くことの良否判断はその人の考え方次第です。

身代金を要求されるかも知れない危険地帯に赴くジャーナリスト等でもない限り、私は悪用されることより善用されることを信じていつも持ち歩いています。

いままで一度もこのメモが役に立ったことはありません。

当然のこと、役に立たないことのほうがいいわけです。

 

パスポートのコピー、任意加入した海外旅行保険の説明書や証書、カード会社発行のカード利用説明書・案内小冊子等も必要に応じ持参しておきます。

 

旅行用便利グッズとか旅行携行品チェックリストなんてのはネットやガイドブックにもよく載っていますが、あまり書いてないのがこのような内容の旅行に携行すべきメモです。

 

私は旅行に際し万一に備えていつもこのメモをA4の紙に印刷して肌身離さず持ち歩いています。

 

3 海外旅行のために(2)-旅行保険について

 

海外旅行に行く場合誰もが一度は悩む旅行保険について考えてみたいと思います。

海外の医療費は日本に比べて一般に非常に高額ですから万一のことを考えますと保険に入っておくべきですが、一方で加入に際して保険料はできるだけ安く抑えたいと思うのもまた人情です。

しかし実際はどうでしょうか。

 

旅行会社と保険会社がタイアップしてパンフレットで勧めるいろんな補償がセットになった旅行保険は選択肢が限られているばかりか保険料が非常に割高です。

自分にぴったりのものがなくてもその中から選ばなくてはいけないかのような錯覚に陥りますがまったくそんなことはありません。

このようなパンフレットには保険会社が勧めるいわば保険会社にとって都合の良いお仕着せの商品ばかりが掲載されています。

実はこれ以外にも保険会社にはいろんな種類の保険商品が豊富に取り揃えられています。

 

出発まであまり時間がないといろんな保険会社から資料を取り寄せて詳細に比較検討するのもせわしなく、ついついパンフレットで勧める中からマアいいやとばかり適当に選んだり、挙句の果ては出発当日空港の保険の自動販売機であわただしく加入してしまったり、それこそ保険会社の思うツボです。

 

旅行保険には大きく分けて3つの種類があります。

・クレジットカードについている保険

・任意に加入する保険会社の保険

・ツアー業者の旅行業約款による保険

 

誰でもクレジットカードの何枚かは必ず持っていますから、まずはそれらのカードに海外旅行保険が付帯していないかどうかよく調べてみるのが第一歩です。

カードに付帯される海外旅行保険には、自動付帯と利用付帯の2種類があり、利用付帯の場合はそのカードで旅行代金を支払う等そのカードの利用が付帯の要件となっています。

 

一般にカードの補償内容の充実度はゴールドカード、一般カード、提携カードの順となっていて、だいたいカード年会費の高い順と言えるでしょう。

年会費無料のカードについている場合もあります。

提携カードの場合一般カードに比べて補償内容が異なる場合がありますし、往々にして補償内容が変更されている場合もありますのでカード会社によく問い合わせて常に最新の内容を知っておく必要があります。

 

クレジットカードの付帯保険はカードサービスの一部として提供されているものですから、保険会社の保険の方が一般的に補償内容が充実していることは確かです。

そこで保険会社は「クレジットカードだけで本当に安心ですか?」と不安をあおって保険会社の保険に入ることを勧めます。

一方カード派は複数のカードを持っていれば合算して保険金を受け取れますので、できるだけカードだけでなんとかならないかと考えます。

 

ネットには海外旅行保険の付帯した、しかも年会費の無料かできるだけ安いカードを45枚持っていればそれだけでこんなにも充実した補償が受けられますなどと書かれた記事も見受けます。

しかしいかに理屈では複数のカードが使えるといっても現実問題としていざ事故が起こったときいちいち4社も5社も複数のカード会社と面倒な連絡・交渉や複雑な書類のやりとりなどやっていられるでしょうか。

理屈だけでなく実際数社とやり合った人の実話を聞かせてほしいものです。

現実的には保険の付帯したカードを活かせるのはせいぜい12枚が限度ではないでしょうか。

 

そうなると補償内容も項目によっては手薄になる部分も生じてくるかと思います。

従ってやはり保険会社の保険にも加入しなくてはとなるのですが、その場合補償内容がセットになった保険に入りますと保険料が高くつくばかりか、せっかくカードで補償される項目とダブった部分が無駄掛けになってしまいます。

 

そこで一番賢明な方法はカードで手薄な補償項目のみ保険会社の保険で補うやり方です。

高いセットプランではなく補償項目を選んで保険がかけられるバラ掛け保険にします。

こうすることでセット加入に比べて保険料を劇的に安くできます。

保険会社から見れば一番儲からないイヤなタイプのお客ということになるかも知れません。

 

ツアー会社がツアー資料に同封してくる保険案内パンフレットにはこのようなバラ掛け保険の紹介は普通ありません。

バラ掛けはネットで可能です。

 

保険会社へネットからのオンライン契約でバラ掛けする場合、多くの場合現在ケガや病気で医師の治療・投薬を受けていると契約できませんので注意が必要です。

中には病気治療中でも加入できる保険会社もありますが、この場合旅行出発前に発病した病気による治療費等は支払いの対象とならない等、保険支払いの条件をよく調べておく必要があります。

 

また海外では実際に治療を受けようとすると現金がないと治療を受けられないことがあります。

大金を持ち歩けない海外では特にカード保険の場合キャッシュレス治療サービスが可能か事前によくチェックしておく必要があります。

 

旅行保険のおもな補償項目には次のようなものがあります。

・傷害死亡・後遺障害

・傷害・疾病治療

・賠償責任

・携行品損害

・救援者費用

そのほか手荷物遅延、航空機遅延等の補償のある場合もあります。

 

カード付帯海外旅行保険には疾病死亡の補償がついていない場合が多いです。

傷害・疾病死亡に関しては、別途生命保険に加入していればわざわざ旅行保険での死亡補償は考える必要ないでしょうし、逆に生命保険に加入していないのに海外旅行にだけことさら死亡補償をつけるというのもおかしな話です。

ただバラ掛けに死亡補償加入が条件になっている場合があり、この場合の死亡補償は最低額にしておけば良いと思います。

 

カード保険の最大の弱点は傷害・疾病治療の補償が手薄なことです。

このことは傷害・疾病治療がカード会社としてはなるべく補償したくない一番費用のかかる部分であることを示唆しています。

 

逆の立場の私たちからすれば保険会社の保険で傷害・疾病治療の補償を手厚くして万一の場合の高額出費に備えておくことが一番重要なことになります。

人によって考え方はいろいろでしょうが、傷害・疾病治療や救援者費用には最低1,000万円、賠償責任には1億円程度は見積もっておく必要があるのではないでしょうか。

 

複数のカードによる補償は、傷害死亡・後遺障害については一番高額な補償のカードの保険金額を各社が按分して支払い、それ以外は補償項目ごと各社の補償額を合算した額を限度として実際の損害額を各社が按分して支払うことになっています。

 

カードと任意加入の保険の併用の場合は、傷害死亡・後遺障害についてはカードの最高額と任意加入の保険の合計が支払われ、それ以外は補償項目ごと各社の補償額を合算した額を限度として実際の損害額を各社が按分して支払うことになっています。

 

ツアーに参加すると自動的に付保されるツアー会社の旅行業約款による保険は、傷害死亡・後遺障害と携行品損害についてのみの補償で、すでに支払った補償金がある場合はその分差し引いて支払うことになっている場合が多く、また別途入院見舞金、通院見舞金等の支給が規定されています。

 

私は海外旅行に行くたびに各補償項目についてカード、保険会社、旅行約款の補償額を一覧表にし、結局のところいくら補償されるのかをまとめた資料を作成して持参しています。

自分だけでなく同行家族の補償がどうなっているか調べておくことも当然大切です。

 

クレジットカード付帯の保険にしても保険会社の任意加入の保険にしてもネットのクチコミによる評判は実にさまざまです。

めったに起こることのない事故ですが、いざ起こったとき保険会社やカード会社の対応がまずくては話になりません。

しかし対応の良し悪しは実際にアクシデントが起こってからでないと本当のところはわからないのが何とも悩ましいところです。

 

保険料だけからやみくもに安い保険会社に飛びつくのは考えものですし、逆に無駄に高額な保険料を支払うのも馬鹿らしいことです。

旅行直前になりますとあせってしまいますから、時間の余裕のあるうちに実績があり誠実と思われる保険会社を慎重に選んで、何よりも保険会社の言いなりではなく自分で納得のゆく保険の掛け方をしたいものだと思います。

 

4 スーツケースの買い替え

 

妻も私も旅行が大好きで海外、国内ともよく旅行します。

旅行に欠かせないスーツケースですが、酷使しますので現在使っている二代目スーツケースのキャスターが擦り減って防振・防音の役目を果たさず、自分で修理しようと思っても簡単に修理できる構造にはなっていません。

 

キャスター交換に高い修理代(Samsoniteの場合4ヶ交換で何と15,00020,000円プラス配送代往復2,0004,500円も!)を払うくらいなら三代目を購入しようかということになりました。

このあたりメーカーももっと考えてもらいたいものです。

 

かくして二代目スーツケースは物置で収納庫代わりに鎮座して静かに余生を送る羽目と相成りました。

 

スーツケースは購入に失敗しても気軽に買い換えられませんから、ショッピングセンターなどで適当に選んで見かけ倒しの安物を買ってしまったり、反対にデパートで店員に勧められるがまま必要以上に高価なものを買ってしまったりということにならないよう、まずはどんなスーツケースを選べば良いか改めて考えてみました。

 

8日間程度の海外旅行を考えますと容量は80リットル程度(旅行日数と必要容量

 の関係は資料によってマチマチですが大まかには10リットル/日を目安)

・重量は軽めの4kg前後

・スーツケースの高さは身長を考えてキャスターを含め75cm位まで

TSAロック装備

・開閉部分はフレームタイプでもファスナー(ジッパー)タイプでもどちらでも可

 (今の主流はファスナータイプ、破損率にそう差はない、セキュリティーに関し

 てはスーツケースごと持って行かれたらどちらも同じ、ファスナータイプは鍵が

 いらないので鍵を無くす心配がない)

・ボディ(ケース)はナイロン素材の布製ソフトタイプよりやはりハードタイプ

・ハードボディの素材はポリカーボネート100%、ポリプロピレンなど(今はABS

 樹脂よりこれが一般的、ベコベコ凹みますが強度に問題なし)

・飛行機の無料受託手荷物の範囲内の大きさ

・ボディ表面はキズや汚れの目立ちにくいエンボス(シボ)加工が望ましい

・保証があること

・価格は高くても3万円台まで(これ以上高くても性能にさほど差はない、スーツケ

 ースは結構な確率で破損する消耗品なのであまり高いものを買ってもしょうがな

 い)

・品質の点でできるだけ大手メーカー品(AceSamsoniteなど)にしたい

 大手メーカー品であれば公認店でのアウトレット品でも良い

・キャスターは4輪で、できればストッパーのあるもの(ストッパーがなくても横向

 きに置けば済みますが)

・カラーはあまり派手でなく汚れの目立たない色(ベージュ・ブラウン系、ワイ

 ン・チョコレート色など)

 

スーツケースの選び方についてはここにとても詳しく親切に書かれています。

しかしどの説明を読んでも書いていない気になったことが二つあります。

 

一つは本体の重量と容量の関係です。

昔に比べ素材が進化して軽くて容量の大きいものが競うように出回ってきています。

軽ければそれだけ持ち運びが楽な気がしますし、同じ軽さでも容量が大きいほどたくさん詰め込めますから得した気分になります。

 

しかしいくら本体が軽くても中身を詰め込めばそれだけ重くなりますから、持ち運びの楽さ加減は本体の重量ではなく容量で決まってきます。

容量が大きいスーツケースに目一杯詰め込みますと重くて体力的に負担がかかりますし、ケースが壊れやすくもなり、また飛行機に無料で預けることのできる手荷物の重量を越えないか心配にもなります。

本体の少しくらいの重さの違いなどより容量の違いのほうがよほど全体重量にかかわってくることに注意する必要があります。

 

もう一つは容量そのものに関してです。

スーツケースの選び方に書かれている必要容量は一人分です。

夫婦で旅行する場合同じ容量のスーツケースが二つ要るでしょうか。

今までの経験から2個目にそんなに大きなものは要りません。

夫婦共通の荷物は一つ分で済むからです。

 

従って同じ容量のもの2個なら一回り小さいもので十分ですし、大きいもの1個に2個目は国内用途も考え機内持ち込み手荷物にできる大きさのものを選ぶのも選択の一つかと思います。

大小あればスーツケースのバリエーションが増え使い回しが便利になります。

小さい方をソフトケースにすればケース外側にも収納ができて便利かも知れません。

機内持ち込み用に大事なものや着替えを入れておけばいざという時に安心です。

使わないときは家で小さい方を大きい方に入れて場所をとらず保管しておけます。

 

例によってネットで目星をつけ、それをデパートなどで実際に触って確かめ、注文はまたネットでカード割引などの特典を調べ送料無料の所を選びます。

ネットの口コミは当てになりませんからあまり重視しません。

 

こうしてSamsonite Bright Lite 2.087リットルのものと32リットルのものにすることにしました。

Aceにも良い物がありますがSamsoniteに比べて一般に高価です。

同じ型名、同じ色()のものに揃えました。

重さはそれぞれ3.9kg2.4kgです。

 

大きい方は無料受託手荷物の範囲内、小さい方は機内持ち込み手荷物の範囲内です。

 

今回購入したスーツケース

 

 

無料受託手荷物の範囲にANAJALで微妙な違いがあります。

これらのルールはよく変更されますし航空会社によっても違いますので渡航の都度確認しておくことが必要と思います。

 

海外旅行するときは念のため旅行保険の携行品損害補償特約を付けておきます。

 

5 パスポートの切替

 

パスポートの有効期限が近づいてきましたので切替の申請をしました。

このような場合新たにパスポートを作り直してパスポート番号も新しくなり、更新とは言わず切替と言うようです。

家内ともども旅行が好きで海外にもよく行きますのでパスポートはこれで6冊目となりました。

 

期限が切れてから新規申請すると戸籍抄本を取り寄せる必要があり、期限内に切替申請したほうが手続きの手間が省けます。

しかし有効期限内に切替申請すると残存有効期間は失効してしまいますからなるべく期限近くになってから切り替えたいところです。

もちろん当面渡航予定がない場合は期限に関係なく予定が立ってから申請すれば良いことになります。

本籍が居住市と異なる場合は抄本を取り寄せる時間的余裕も必要です。

 

「旅券(パスポート)申請のご案内」パンフレットをネットからダウンロードしてよく読んでおきます。

「一般旅券発給申請書」はパスポートセンターで入手してすぐその場で記入、提出できますが本籍などの記入が必要ですからあらかじめメモしていく必要があるかも知れません。

申請用紙は市役所やその出先機関、出張所などにも置いてありますので事前に手に入れて自宅で落ち着いて書いておくこともできます。

切替申請に必要なものは東京都の場合この申請書と6ヶ月以内に撮影した写真1枚、古いパスポートの3点だけです。

 

証明写真については寸法その他実に細かい規定があります。

作成は写真館、スピード写真、デジカメの順に、デジカメで自分で作るのが一番安上がりです。

パスポートセンターに隣接する写真館で撮ると2枚組で2,000円くらいします。

競争原理が働きませんので写真館は高値の取り放題です。

前回デジカメでうまく撮れましたので今回も自分で作ろうと考えました。

 

家内に撮ってもらうのですから表情の気に入った写真ができます。

寸法の微調(拡大・縮小、トリミング)や画像修正(明るさ、コントラスト)などはパソコンのWordで自在にできますし、プリンタで印刷するときの光沢の写真用紙も持っています。

昔のように写真を直接パスポートに張り付けるわけではありませんから印刷用紙やプリンタインクなどによる写真の経年劣化は特に考える必要はありません。

 

家庭で撮影する場合難しいのは光線の加減です。

やってみるとわかりますが家の中で背景や影が写らず光が人物に左右均等に注ぐ場所を探し、メガネのレンズに光が反射しないように撮るのはなかなか苦労します。

写真が趣味の人は補助照明やリフレクターなどでうまく調節できるかも知れません。

 

何とかこれで大丈夫と思われる写真に仕上げて提出しましたが、窓口で顔の輪郭と背景との濃淡差があまりなくて見分けがつきにくいという理由で没になり再度撮り直す根性もなく、今回はあえなく隣りの写真館のえじきとなってしまいました。

 

ところで旅券手数料は10年用が16,000円、5年用が11,000円です。

この費用を高いとみるかそうでもないか意見の分かれるところです。

日本の旅券は国際的に非常に信用度が高く、海外どこに行っても1年たった1,600円で自分の身分が証明されるなら安いものだと言う人もいます。

国に掛ける海外旅行保険と言う見方もできるかも知れません。

 

2016年外務省発表の旅券統計によりますと日本国民のパスポート所持率は思っているほど高くはなく23.1%で、しかもパスポートの申請数は年々漸減傾向にあるようですが、それでも国民は年に約500億円ものパスポート手数料を払っています。

 

国の予算の無駄遣いを有識者らがチェックする行政事業レビュー(201611)で、海外旅行に欠かせないパスポートの申請手数料が高すぎるとの批判が相次ぎました。

 

そのとき外務省旅券課は10年旅券の申請手数料16,000円の内訳を始めて明らかにしました。

・間接行政経費(海外での邦人援護などに必要な人件費や通信費など):約10,000

 円

・直接行政経費(旅券の作成そのものにかかる費用、人件費、システム開発費な

 ど):約4,000

・都道府県側の経費:約2,000

 

有効期間に関わらない固定経費が約6,000円、有効期間に比例する経費が1年当たり1,000円ということになるのでしょうか。

 

外務省はパスポート発給手数料の使い道実績をまったく公表していませんので果たしてこの手数料が妥当なのかどうか判断のしようがありません。

一回しか海外旅行に行かない人と頻繁に出かける人が同じ手数料では不公平であり利用回数に応じて平等に負担すべきでしょう。

 

因みに外国の旅券発給手数料は、米国13,800円、フランス11,700円、イタリア10,900円、高いところではオーストラリア33,500円、その逆はスウェーデン4,300(いずれもレート変動がありますので概算です)、トルコの東の国アルメニアは無料、と国によってさまざまです。

 

前述の行政事業レビューで、マイナンバー制度を活用した手続きの効率化を検討しパスポートのコスト削減に努力することが議論されました。

しかし旅券の申請手数料の内訳に占める事務経費の割合は大きくはなく、これを理由にマイナンバーとパスポートを紐づけして不振のマイナンバーカードを無理やり流通させ、国民の個人情報収集量を増やしたい政府側の思惑ばかりが透けて見えます。

 

  

10年ぶりにパスポートの切替をしていろんなことを考えさせられました。